お料理の仕上げに、お酒のおつまみにとってもおいしい「生ハム」。
でも生ハムの「生」ってなんだか知っていますか?
私も生ハムが大好きでスーパーやコンビニなどで買ったり、お店で楽しんだりしているのですが、どうして「生」がついているのか、生肉なのかなあと気になり、今回調べてみました。
そのほか世界三大生ハムをはじめとする生ハムの種類や生ハムのおすすめレシピ、ネットで買えるおすすめの生ハム商品について紹介します。
生ハムの「生」ってなに?ハムとの違いや歴史を紹介
まず、生ハムは生肉かというとそうではありません。豚肉の後ろ足の部分を数週間塩漬けにしたのち、乾燥して熟成させたり、低温で燻すことで「生ハム」が出来上がります。
通常の「ハム」は、塩漬けにした後に燻製と加熱という工程があるのですが、この加熱処理を行わないために「生」という漢字が日本では使われているのです。
よって、生ハムは生肉ではなく、加工したお肉なんです。塩漬けをすることで殺菌処理を行っていますし、2年程度という長いあいだ乾燥させているので菌類は死滅していますから、加熱処理をしていなくても安心して食べることができるんですよ。
そもそも生ハムが生まれたヨーロッパでは、お肉を長期間保存するための方法として「生ハム」が作られてきました。その歴史は古く、紀元前100年ごろには、イタリアですでに生ハム作りが始まっていたそうです。また「生ハムメロン」に代表される、フルーツと生ハムを食べる食べ方も古代ローマ時代にはすでに始まっていたというから驚きですね。
生ハムの種類にはどんなものがある?
世界中で愛される生ハム。
ひとくちに生ハムといってもいろんな種類があるんです。
ここでは、特に有名でおいしい「世界三大生ハム」と生ハムの味の違いが何によって生じるのか? について紹介します。
世界三大生ハムとは?
イタリア産の「パルマハム」
イタリア・パルマで作られる生ハム。古代ローマ時代から作られてきたという歴史があり、日本でもメジャーな生ハムです。皮付きの豚肉をそのまま塩漬けするので、ハムに浸透する塩が少なく、まろやかな味わいが特徴。サンドイッチにするなど、パンと一緒に食べるととってもおいしいです。
ちなみにイタリア産の生ハムは「プロシュート」と呼ばれますが、これはイタリアでは加工肉全般を示す言葉なんです。
スペイン産の「ハモンセラーノ」
ふたつめは、スペインの山岳地帯で作られる生ハム「ハモンセラーノ」」です。山岳地帯の涼しい気候を利用して熟成され、「山のハム」とも呼ばれるそうですよ。
豚肉の皮をとってから塩漬けにするため、ハムに塩分がよく浸透し、塩気が強いことが特徴。
おつまみはもちろんのこと、生ハムメロンなどフルーツと合わせて食べるとおいしい生ハムです。
中国産の「金華ハム」
金華豚という特別な豚のお肉のみを使って作られる生ハム。
生ハムとしてはちょっと珍しいのですが、そのまま食べるのではなく炒め物などに入れて食べるそう。生産量がとても少ないので、高級食材です。
生ハムの味は何によって味が変わるの?
お次は何によって生ハムの味が変わるのかについて説明します。
豚肉の種類
生ハムの原料である豚肉の種類によって、生ハムの風味は異なります。
ヨークシャー豚・イベリコ豚やマンガリッツァ豚など、さまざまな豚が使われていますので、食べ比べを楽しんでみてください。
熟成方法
生ハムの熟成方法は多岐に渡り、その方法によって生ハムの味が変わってきます。特に大きな影響があるのは、熟成期間。
その長さは、数ヶ月程度のものから3年弱のものなど幅広くあり、熟成期間が長いほうが生ハムの色合いが濃く、凝縮された旨味を味わえることが特徴です。
生ハムのおすすめレシピ3選
生ハムそのままで
一番生ハムの味を楽しめるのは、生ハムをそのままおつまみとして食べることです。
生ハムは冷蔵庫に保管していると思いますが、食べる前に常温に戻してから食べるとハムの脂が柔らかくなって生ハム本来の風味を存分に味わうことができます。
とはいえ塩分が強いものですので、サラダにトッピングして食べたり、メロン・柿・梨などのフルーツと一緒に食べるのもおすすめです。
お料理に使っても◎
冷製パスタのトッピング、サンドイッチの具材にもぴったり。
火を通すことなく食べられますので、ハムやベーコンを使うより手軽に使えますよ。
火を通して食べてもおいしい
ベーコンのように小さく切った生ハムを、低温でカリカリになるまで焼いて野菜に合わせる食べ方もおすすめ。
生ハムそのままではなく、火を加えるとまた違った味わいが楽しめます。
以上、生ハムの歴史や種類、レシピなどについて紹介しました。
おつまみとしておいしい生ハム。
レストランで食べるだけではなく、ぜひ気軽におうちでも楽しんてみてください。